いつか夢のマイホームを建てることは、多くの人が考えている人生の目標のひとつではないでしょうか。しかし人生のなかで大きな買いものなので、いつ、どんなタイミングで家を建てたらよいのかわからないという人も多いでしょう。今回は家を建てるタイミングについて、年齢や収入といった面から詳しく解説します。
家を建てるベストな時期とは?
人生には転勤や出産、介護などさまざまなイベントが発生します。さまざまなイベントが発生するなかで家を建てるとしたら、いったいどんな時期がよいのでしょうか。
ライフイベントの面からベストな時期を考えてみましょう。
結婚する時
結婚する際は以前から同棲しているようなケースを除き、いっしょに住む家を探すタイミングです。そのため結婚を機に家を建てると、将来賃貸から持ち家に引っ越す手間が省けます。
出産の前後
子どもがうまれる、家族が増えるといった場合も、家を建てるよいタイミングです。子どもの保育園や幼稚園、学校などの環境に合わせて家を建てられるでしょう。子ども部屋をつくる、将来子どもが独立した時のことを考えて間取りを考えるなど、柔軟な家づくりができるタイミングといえます。
子どもの進学
今までは賃貸に住んでいたけれど、子どもの学区を考えて引っ越したいという場合は、子どもの進学に合わせて家を建てる場合もあります。
子どもの独立
子どもが独立すると部屋が余ってしまう、2階建ての家だと老後の移動が面倒、といったデメリットを感じることがあります。そのため、子どもの独立は、老後に住みやすい家を建てる、リフォームするといった住みかえをおこなうのによいタイミングといえます。
年齢を考慮した家を建てる最適なタイミング
ライフイベントを考慮して家を建ててもよいですが、住宅ローンのことを考えると年齢面も気になるポイントではないでしょうか。年齢面から家を建てるタイミングを考えてみましょう。
平均年齢はどれくらい?
国土交通省の令和3年度住宅市場動向調査報告書によると、注文住宅をはじめて取得した平均年齢は40.0歳、分譲住宅の取得では37.2歳となっています。
購入年齢は30代の若い世代が多く、注文住宅の場合46.5%、分譲住宅は50%となっています。建て替えの場合は、セカンドライフを見据えた40代や50代といった世代の需要が多くなります。
住宅ローンの支払いを念頭に置こう
30代や40代で家を購入するほうが多いですが、なぜかというと年収が増えて、20代のころと比べると貯金ができるようになってくるからです。年収や貯金が増えることで住宅ローンの審査も通りやすくなるので、30代、40代は家を購入しやすいタイミングといえます。どれくらい頭金を出せるのか、定年前に住宅ローンを返済できるか、などを念頭において住宅の購入を考えるとよいでしょう。
家を建てる時期と収入事情の関係
ライフイベントや年齢的に家を建てるベストなタイミングがあったとしても、住宅ローンが通らなければ多くの人は家を建てるのが難しいでしょう。
では、収入面から考えて、家の購入に踏み切ってよい時期はいつなのでしょうか。
経済的にメリットを感じられる場合
10代や20代は働きはじめて間もないため、貯金に余裕がなく賃貸に住む人が多いですが、その家賃がある程度かかっている場合は、早めに家を建てて住む家と資産を確保するという考え方もあります。家賃が高く、長期的にみると家を建てるのと変わらないくらい費用がかかっている、または、家を建てて住宅ローンを返済するのと生活があまり変わらない、という場合は家を建てる決断をしてもよいでしょう。
住宅ローンの返済について計算する
家を建てる際に多くの人が利用するのが住宅ローンです。頭金をどれくらい出せるか、ボーナス払いはどれくらいできるか、毎月どれくらい支払いできるかなどを計算し、問題なく返済できるかどうか計算してみましょう。住宅ローンの返済期間の平均年数は30年以上です。長い返済期間のなかで、転職などで給料が下がる可能性や、ボーナスがなくなったり減ったりすることも考えて余裕のある計算をしておいたほうが賢明です。
定年を迎える前に住宅ローンを返却できるように計画を立てよう
住宅ローンは30年や35年ローンで設定する場合が多いです。そのため、ある程度年齢を重ねてから住宅ローンを組んでしまうと、定年後までに住宅ローンを完済できず、定年後に収入が減ってからも返済をしなければいけない可能性があります。定年後も再就職できればよいですが、今から数十年後のセカンドキャリアが確定している人は少ないので、できたら定年前に返済できるよう計画を組みましょう。
年齢をある程度重ねてから住宅ローンを組む場合は、頭金を多めに支払う、資金に余裕のある時は前倒しで支払うなどの返済計画を考えておいたほうがよいでしょう。
まとめ
家を建てるというのは、人生のなかで一番大きな買い物という人が多いのではないでしょうか。そのため、いつ家を購入するかというのは大きな悩みごとでもあります。ライフイベントや年齢、収入などを参考にしつつ、自分に最適なタイミングを考えてみましょう。住宅の価格高騰や、金利の上昇といった市場の動向も関係してくるため、将来を見すえて行動することが大切です。ハウスメーカーや工務店では、家づくりに関する資金の相談会をおこなっているため、家づくりのお金に関して知りたい人は相談会に参加してみるのもよいでしょう。
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引用元:https://www.kuros.co.jp/