
せっかくの注文住宅、外観にこだわりたいと思っても、実際に建ててみたら「思っていたのと違った」と後悔する人も少なくありません。家の印象を大きく左右する外観は、デザイン性と機能性のバランスが重要です。そこで本記事では、後悔しない注文住宅の外観づくりのコツをわかりやすくご紹介します。
注文住宅の外観でよくある後悔を知っておこう
理想を詰め込んで建てたはずの注文住宅でも、完成してから「なんかイメージと違う」「もっとこだわればよかった」と外観に対して後悔する人は意外と多いものです。ここでは、注文住宅の外観で実際にありがちな後悔のパターンを3つご紹介します。
見た目がチープに見える外壁選び
住宅の印象を大きく左右する外壁材ですが、価格を重視して選んだ結果、完成してみると安っぽく見えると感じてしまうケースがあります。カタログで見た時や小さなサンプルでは質感が分かりにくく、実物との差に驚くことも少なくありません。
外壁は長年にわたって家の顔となる部分だからこそ、見た目や質感をしっかり確認しないまま決めてしまうと、後悔につながってしまいます。
まとまりのないデザイン構成
玄関や窓、屋根の形などをひとつひとつ気に入ったデザインで選んだ結果、全体を見ると統一感のない外観になってしまっていたという後悔もよくあります。パーツごとのデザインは素敵でも、バランスが取れていないと「ごちゃごちゃして見える」「落ち着かない印象」と感じてしまうことになります。
ひとつひとつが好みでも、トータルで見たときに調和が取れていないと、完成後に違和感を覚える原因になるのです。
外構で台無しになる外観バランス
建物本体にばかり目がいって、つい後回しにされがちな外構ですが、玄関アプローチやフェンス、植栽などの外構部分が全体の印象に与える影響は大きく、ここをおろそかにするとせっかくの家が安っぽく見え」と感じてしまうこともあります。建物の外観と外構はセットで考えるべきだったと、後から気づくケースも少なくありません。
注文住宅で後悔しない!理想の外観を叶えるポイント
注文住宅で後悔せず、満足のいく住まいにするためには、外観のつくり方に工夫が必要です。ここでは、後悔しない外観づくりのために押さえておきたい4つのポイントをわかりやすくご紹介します。
まずは理想の雰囲気をイメージしよう
家の外観づくりで最初に大切なのは、どんな家に住みたいかという全体の雰囲気やスタイルを明確にすることです。和モダン、ナチュラル、シンプルモダンなど、方向性を決めておくことで、外壁材や屋根の形、色合いなどの選択がブレにくくなります。
また、イメージ写真を集めたり、好きな建物の特徴を書き出したりすると、理想のイメージがより具体的になります。全体のコンセプトを固めることで、外観の統一感が生まれ、完成後の満足度も高まるでしょう。
土地の特性に合った形を選ぶ
住宅の形状は、敷地の大きさや形、周囲の建物との兼ね合い、法律上の制限などに大きく左右されます。理想のデザインをそのまま実現しようとしても、建築条件や日当たりの問題で実現が難しい場合もあるため、現地の状況を確認したうえでプランを考えることが大切です。
たとえば、狭小地や変形地であればコンパクトで効率的な設計が求められます。限られた条件の中でも、機能性とデザイン性のバランスをとる工夫が重要です。
景観との調和を意識した屋根選び
屋根の形状は家全体の印象を大きく左右します。シンプルな切妻屋根や片流れ屋根、個性的な陸屋根などさまざまな形がありますが、家のコンセプトや敷地条件、地域の景観との調和を意識して選ぶことがポイントです。
また、屋根の形によって雨の流れやメンテナンス性も変わるため、見た目だけでなく実用性にも目を向けてください。加えて、周囲の家並みや街全体の雰囲気に馴染むデザインにすることで、浮いて見えず、美しい仕上がりになります。
素材選びで“印象”が決まる
外観の印象を左右する大きな要素のひとつが、外壁の素材です。サイディングやタイル、塗り壁など、素材によって質感や雰囲気が大きく変わります。
たとえば、タイルは高級感があり重厚な印象を与えますが、コストが高めです。一方でサイディングは種類が豊富で、コストを抑えながらさまざまなテイストに対応できます。
耐久性やメンテナンス性にも違いがあるため、見た目だけでなくライフスタイルに合わせた素材選びが重要です。
注文住宅で迷ったらハウスメーカーや工務店に相談!
注文住宅は自由度が高い分、外観デザインや間取り、素材選びなど、決めることが多くて悩んでしまう方も少なくありません。そんなときは、自分ひとりで抱え込まずに、ハウスメーカーや工務店に相談するのがおすすめです。
経験豊富なプロに相談することで、要望に合った提案をしてもらえたり、見落としがちなポイントを指摘してもらえたりと、多くのメリットがあります。また、プロの視点で法規制や周辺環境への配慮も踏まえたアドバイスを受けられるため、後悔の少ない家づくりが可能になります。
「何から始めればいいかわからない」「このデザインで大丈夫?」と感じたら、気軽に相談してみることが成功の第一歩です。
まとめ
注文住宅の外観は、完成してからでは変更が難しいからこそ、事前の準備と判断がとても重要です。よくある後悔の例を知り、理想の住まいを叶えるためのポイントを押さえておくことで、満足度の高い家づくりが実現できます。また、迷ったときはプロの意見を取り入れることで、自分では気づけない視点やアイデアが得られるのも大きなメリットです。後悔のない住まいづくりを目指しましょう。
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引用元:https://www.kuros.co.jp/